色々な道の駅を巡っていると、場所ごとにそれぞれの特徴があって本当に面白いですよね。今回ご紹介するのは、兵庫県美方郡香美町香住にある「道の駅 あまるべ」です。
道の駅あまるべは、余部橋梁(旧余部鉄橋)のすぐ真下に位置し、JR餘部駅のすぐ近くにあります。車でも電車でもアクセスしやすい、ちょっと珍しいタイプの道の駅です。
道の駅あまるべでは余部鉄橋の歴史を学べる
あまるべといえば、まず有名なのが「余部鉄橋」です。かつてJR山陰本線の鎧駅〜餘部駅の間にかかっていた鋼鉄製のトレッスル橋で、2010年に現在のエクストラドーズドPC橋へ架け替えられるまでは、日本最長のトレッスル橋として知られていました。
鉄道ファンでなくても、あの高い鉄橋を列車が走っていく姿は圧巻で、子どものころに鉄道の本で見た余部鉄橋の写真がとても印象的で、今でもそのときのページを覚えています。
現在は橋梁の一部が展示として残されていて、当時の余部鉄橋がどんな姿をしていたのか、今も少しだけ感じることができます。道の駅あまるべの館内では、橋の架け替え工事の様子を映したビデオや関連する展示物があり、余部鉄橋の歴史をじっくり知ることができます。

道の駅あまるべで食べたいものはたくさん…
道の駅の楽しみのひとつが、地元食材を使ったグルメです。道の駅あまるべでも、香住らしい海の幸や但馬牛を使った料理を楽しむことができます。
気軽にカニを味わえる「香住カニバーガー」や、但馬牛を使った「但馬牛肉まん」など、ファストフード感覚で楽しめるメニューもあれば、香住ガニの身がたっぷり乗ったちらし寿司風の「余部鉄橋御膳」、香住漁港で水揚げされた魚の煮付けが付く「道の駅あまるべ定食」など、しっかり食事を楽しめるメニューも揃っています。
僕がまず食べたのは、但馬牛肉まんを揚げた「但馬牛揚げ肉まん」。熱々で猫舌の人にはなかなかハードですが、外はサクサク、中はジューシーで、普通の肉まんとは全く違う食感と香りが楽しめて、とても美味しかったです。

そして「香住に来たらやっぱりカニが食べたい!」ということで、香住ガニを使った「余部鉄橋御膳」もいただきました。カニの身がたっぷり入っていて、ちらし寿司好きにはたまらない一品でした。

クリスタルタワーで餘部駅へ。日本海と鉄道を楽しむ絶景スポット
道の駅あまるべは、現在の余部橋梁のすぐ真下にあるので、道の駅から上を見上げると橋梁が大きく見えます。
旧余部鉄橋の一部は今も保存されていて、餘部駅側に行くと鉄橋の構造やそこからの景色を楽しむことができます。餘部駅までは歩いて登っていくこともできますが、道の駅あまるべには「クリスタルタワー」と呼ばれる展望エレベーターがあり、これに乗ると一気に橋の高さまで上がって餘部駅方面へ行くことができます。

餘部駅のホームや橋の上から眺める日本海は本当に絶景で、天気の良い日は海と空と橋のコントラストが最高です。タイミングが合えば、余部橋梁を走る列車も間近で見ることができて、鉄道にあまり詳しくない人でも思わず見入ってしまう景色です。

駅長さんに教えてもらった撮影スポット。撮り鉄にも人気の場所
道の駅あまるべ周辺には、余部橋梁を走る列車をきれいに撮影できるスポットも用意されています。道の駅あまるべから歩いて坂道を登っていくと、橋と列車を見下ろすように撮影できるポイントにたどり着けます。
撮影スポットの場所は、道の駅の駅長さんに聞けば丁寧に教えてくれますし、「どの列車が何時ごろ通るのか」といった情報も教えてもらえるので、撮影目的の人は事前に聞いておくと安心です。
僕が行ったときは、たまたまトワイライトエクスプレス瑞風が通る時間帯と重なり、橋の上を走る瑞風の姿を撮影することができました。まさかここで瑞風に出会えるとは思っていなかったので、とても嬉しいサプライズでした。

道の駅あまるべは高速道路からも近く、わざわざ寄り道する価値あり
道の駅あまるべは鉄道で行くことができるだけでなく、車でのアクセスも良好です。
山陰近畿自動車道の余部ICを降りてすぐの場所にあり、高速道路を降りたら目の前に余部橋梁が見えるので、道に迷う心配もほとんどありません。
雄大な日本海の景色、迫力ある鉄道の風景、香住ならではのカニ料理や地元の食材、そして余部鉄橋の歴史展示。どれを取っても魅力が詰まっていて、「ついでに寄る」というよりは、わざわざ立ち寄る価値の高い道の駅だと感じました。
鉄道が好きな方はもちろん、海沿いドライブが好きな方、カニを楽しみたい方にも、ぜひ一度訪れてほしい道の駅です。
道の駅あまるべ周辺のおすすめ宿泊施設【香住・餘部】
あまるべ温泉 夕香楼しょう和〈香住〉
- 最安料金:9,091円〜(税込)
- 口コミ評価:4.44
- おすすめターゲット:カップル/夫婦旅/記念日
- 施設の特徴(150〜250文字):
日本海が見える香住の地で、落ち着いた和モダンの客室が心をほぐします。地元の香住ガニや海の幸を生かした会席料理が夕べを彩り、温泉大浴場・露天風呂では潮風と波音を感じながら至福の湯浴みが叶います。静かな宿に足を踏み入れた瞬間、日常から解き放たれ、記憶に残る夜になることでしょう。
かにの宿 丸世井
- 最安料金:28,910円〜(税込)
- 口コミ評価:4.67
- おすすめターゲット:グルメ旅/海鮮好き/贅沢なひとときを
- 施設の特徴(150〜250文字):
海沿いに佇む宿で、香住の鮮度の高いカニ・エビなどの海の幸を卓越した技で提供。客室は落ち着きある和の佇まいで、窓からは潮風とともに海景が広がります。大浴場で旅の疲れを洗い流したあとは、波音がまるでBGMのように流れ、特別な夜が静かに始まります。
ぬくもりの宿 いしだ
- 最安料金:3,628円〜(税込)
- 口コミ評価:4.89
- おすすめターゲット:一人旅/コスパ重視の夫婦旅
- 施設の特徴(150〜250文字):
アットホームな雰囲気の宿で、温かいおもてなしとリーズナブルな料金が魅力。海岸にほど近く、早朝の散歩にもぴったりなロケーション。海鮮中心の料理や地元食材を使ったおもてなしが、気兼ねなく旅を楽しみたい方におすすめです。肩肘張らず、海の風を感じながらゆったり過ごせる一泊となるでしょう。
民宿旅館 ひろや
- 最安料金:7,000円〜(税込)
- 口コミ評価:4.75
- おすすめターゲット:カジュアルな夫婦旅/地元体験重視の旅
- 施設の特徴(150〜250文字):
漁港近くにある民宿旅館で、素朴な和室・家庭的な料理・温かなおもてなしが旅の疲れを癒します。波音を感じながら縁側でひとときを過ごすひと時は、旅の記憶にしっとりと残るでしょう。観光の拠点としても、徒歩・車ですぐ近くに海や風景スポットがある便利な立地です。
道の駅あまるべの基本情報
- 住所:〒669-6671 兵庫県美方郡香美町香住区余部1723-4
- 電話番号:0796-20-3617
- 営業時間:9:00〜18:00(7〜8月は〜19:00)
- 定休日:無休
- アクセス(車):国道178号「余部道路IC」降りて約2分
- アクセス(公共交通):JR「餘部駅」より徒歩約5〜10分
- 駐車場台数:
- 第1駐車場:普通車15台/大型車2台/障がい者用1台
- 第2駐車場:普通車37台/大型車3台
