冬至は、一年の中で太陽の位置が最も低くなり、北半球では昼が最も短く、夜が最も長い日です。2023年の冬至は12月22日に訪れ、この日は昔から重要な意味を持っていました。
冬至は、陰の気が極まり、その後陽の気に向かう転換点とされています。日本では、冬至にはカボチャを食べたり、柚子湯に入るなどの風習があります。これらは、冬至の日に健康を願い、悪いことが去り幸運が訪れることを祈る意味が込められています。
このようなことがあるので冬至に伊勢神宮を訪れるようにしています。
伊勢神宮は、日本最古の神社の一つであり、日本人にとって伊勢神宮は特別なものを感じることができる場所です。冬至の日に伊勢神宮を訪れることは、新たな年への準備として、また心身を浄化しリフレッシュするための重要な行事になりました。
冬至の日に伊勢参拝ででお参りする場所
早朝、まだ街が静かなうちに、大阪を出発。目的地は、僕にとって特別な場所、伊勢神宮です。冬至の日、一年で最も夜が長いこの日に、僕は毎年伊勢神宮を訪れます。新たな気持ちで一年を振り返る大切な時間です。
最初は伊勢神宮の外宮へ向かいます。外宮は、伊勢神宮の中でも特に重要な場所の一つです。ここでは、衣食住を司る豊受大神をお祀りしています。外宮を訪れることで、日々の生活に感謝します。また、別宮の風宮・土宮・多賀宮にも毎日が過ごせてきたことに感謝します。
次に向かうのは、内宮。ここは、伊勢神宮の中心であり、天照大神をお祀りしています。内宮への道中、周囲の景色は徐々に変わり、神聖な雰囲気が漂い始めます。早朝の空気は澄み切り、心まで洗われるようです。
内宮でお参りしたあとは、猿田彦神社。ここは、道開きの神様として知られています。これから自分が目標とすることを達成できるように見守っていただけるようにお祈りに向かいます。
最後に訪れるのは、月讀宮。ここでは、月讀宮をお祀りしており、静かで穏やかな雰囲気が漂います。ここを訪れると、一年の終わりと新たな始まりを感じ、心が穏やかになります。
この旅は、ただの観光旅行ではありません。一年を振り返り、新たな年への思いを新たにする、私にとって大切な時間です。伊勢神宮への道のりは、私の心をリセットし、新しい年を迎える準備をするための旅です。
伊勢神宮の歴史と魅力
伊勢神宮は、日本の三重県伊勢市にある、日本で最も格式の高い神社です。正式名称は「神宮」であり、他の神宮と区別するために「伊勢神宮」と通称されます。古来から最高の特別格の宮とされ、現在は「日本国民の総氏神」とされています。
伊勢神宮の成立と神話
伊勢神宮の成立は、神話によると垂仁天皇の時代にさかのぼります。天照大御神は、三種の神器の一つである八咫鏡に自身の神霊を込め、これを神武天皇に伝えました。後に、第10代崇神天皇の治世に、鏡は大和笠縫邑に移され、皇女豊鍬入姫がこれを祀ることとされました。その後、八咫鏡は皇女の倭姫命に託され、伊勢に至り、伊勢の地に鎮座することが決まりました。
外宮は、雄略天皇22年に、天照大御神からの神託により、豊受大神を丹波国の真奈井原から伊勢山田原へ遷座したことが起源とされます。
伊勢神宮の建築様式と式年遷宮
伊勢神宮は、神明造という古代の建築様式を受け継いでいます。これは弥生時代の高床倉庫が起源で、神へのお供え物をする特別な建物だったとされています。また、伊勢神宮では20年に一度、式年遷宮が行われます。これは、神宮の建物を新しく建て替え、神霊を新しい建物に遷す儀式です。
皇室との深い結びつき
伊勢神宮は、皇室の氏神である天照大御神を祀るため、歴史的に皇室・朝廷の権威との結びつきが強いです。神宮の神体である八咫鏡は、宮中三殿の賢所に祀られる御鏡と一体不可分の関係とされ、神宮祭祀と宮中祭祀は一体性をもって行われてきました。また、南北朝時代に途絶するまで、未婚の皇女が宮中から派遣され、神宮に奉仕する斎宮の制度が設けられていました。
伊勢神宮の公的性格と民間信仰
伊勢神宮は公的性格が強く、古代には国家全体の神として天皇による公的祭祀が行われました。中世以降は、「国家の総鎮守」として庶民を含むあらゆる階層から信仰を集め、江戸時代には数百万人が参拝する「お蔭参り」が生じるなど、伊勢神宮は日本の信仰の中心地となりました。
現代における伊勢神宮
第二次世界大戦後、伊勢神宮は国家の管理から離れ、法的には一宗教法人となりましたが、内閣総理大臣および農林水産大臣などが年始に参拝することが慣例となっています。現代でも天皇・皇后が参拝するほか、神宮の神嘗祭に際しては毎年天皇から勅使が派遣され、神宮の祭主を元皇族の女性が務めるなど、天皇と神宮の繋がりは深いです。
伊勢神宮は、その歴史的背景、神話、建築様式、皇室との深い結びつき、公的性格と民間信仰の融合により、日本の精神文化において特別な位置を占めています。この神聖な場所を訪れることは、私たちにとって心の洗浄と新たな始まりへの準備をもたらします。
今回の伊勢神宮参拝旅で感じたこと
伊勢神宮への旅は、ただの観光ではなく、心の旅です。この旅の中で、私が特に感動した瞬間やハイライトを皆さんと共有したいと思います。
早朝の静寂と神聖な空気
伊勢神宮への道中、特に印象深いのは、早朝の静寂と神聖な空気です。外宮に到着すると、ほとんどの人がいない静かな境内を歩くことができます。この静けさの中で、自然の音だけが耳に届き、心が穏やかになります。
外宮の豊受大神宮での最初の祈りは、一日の始まりにふさわしい、清々しい気持ちをもたらします。早朝の参拝がおすすめです。
豊受大神の参拝だけではなく別宮にも参拝することがおすすめです。風や土といった自分たちの生活に密接している神様が祀られているので感謝を込めます
内宮での神聖な体験
外宮のあとに内宮に行くので外宮も内宮も早朝に行くのは難しいです。早朝に参拝をするのを内宮にするか外宮にするか悩ましいのですが、今回は外宮から参拝することにしました。
内宮に足を踏み入れると、天照大御神を祀るこの場所は、神聖な雰囲気に満ちています。内宮の本殿に手を合わせるとき、僕はいつも自分自身と向き合い、新たな年への願いを込めます。
冬至の内宮は日の出が鳥居の中央を通るということもあり、内宮の鳥居前は日の出を待つ多くの人がいます。初日の出を見るのもいいのですが、冬至の日の出を鳥居の前で見るのも良いです。
猿田彦神社で誓いを立てる
猿田彦神社は、道開きの神様を祀る場所です。ここでの祈りは、新たな決意などを述べ新しい年に向けて誓いを立てることが参拝の目的です。伊勢神宮でも感謝の気持と新たな年に向けて決意を述べていますが、猿田彦神社も外すことはできません。
猿田彦神社を参拝することが見が引き締まりますし、これまでも暖かく見守って頂いているように思いますので、毎年かかさず参拝するようにしています。
月読宮で参拝は終わり
最後に訪れる月讀宮で参拝は終わりです。
月讀宮は、伊勢神宮の内宮から少し離れた場所に位置しています。ここは、月読命(つきよみのみこと)を祀る神社です。月読命は、月の神として知られ、夜と月の美しさ、静寂を司る神様とされています。
天照大神が太陽で月讀宮は月。どちらのエネルギーもたくさんもらいながら生きていますので感謝の気持ちを伝えます。
新年ではなく冬至に伊勢神宮を参拝をする
一般的には新年に参拝をするのが気持ちを新たにすることができいいのですが、混雑することと新年は近くの神社にお参りすることも多いので冬至に伊勢神宮に参拝に行きます。
冬至、伊勢神宮を参拝するのは最初にも書いた通り陰の気が極まり、その後陽の気に向かう転換点の日なので新しい流れが始まる日でもあると考えています。
今回も冬至のお参りができましたし、素晴らしい一年になるように邁進していきます。