オデッセイハイブリッドは、SPORT HYBRID i-MMDハイブリッドシステムが採用されていて、モーターでほとんど走ります。
エンジンは発電をするために動いていることがほとんどで、高速走行以外はモーター主体ですね。
ブレーキも効率よくバッテリーに充電するために、ほとんどが回生ブレーキで速度を落とします。
回生ブレーキは回っているタイヤのエネルギーを利用して、モーターを発電機として使い、発電する仕組みですね。発電する時の抵抗がブレーキになるってことです。
オデッセイハイブリッドに乗っているとブレーキパッドで止まっている音がするのは、最後の少しだけなので、回生ブレーキで減速していることがよくわかります。
でも疑問なのが、長い下り坂で、バッテリーの充電が満タンの時に、ブレーキはどうやってかかるのかってことです。
実際にオデッセイハイブリッドに乗って試してみました。ユーチューブの動画にもしているのでそちらも御覧ください!
下り坂を満充電で下ったら、エンジンブレーキに切り替わった
バッテリーが満タンではなく、容量があれば、下り坂も回生ブレーキで速度を落として充電をしてくれます。
オデッセイハイブリッドのメーター周りをみていると、EVモードのランプが点灯して、パワー表示は緑色のチャージの方へメータが動いています。
この状態だと、エンジンは掛からずバッテリーに充電しているので、燃費にとっては最高の状態です。
でも、バッテリーが満充電になると…。
バッテリーが満充電になるとエンジンがかかり、回生ブレーキからエンジンブレーキに変わる
バッテリーが満充電になると、エンジン音が聞こえてきて、アクセルOFF状態の時のブレーキの効きが悪くなります。
回生ブレーキからエンジンブレーキに切り替わるとこうなります。エンジンブレーキよりも回生ブレーキの方が効きがいいんですよね。
実際に坂道の下りの映像から写真を切り出しましたが、エンジン回転数のところをみると約1300回転になっていることがわかります。
この回転数はユピテルのレーダー探知機GWR87sdをOBDⅡで接続して、その情報を表示しています。
スロ開度(スロットル開度)が13%になっていて、アクセルを踏んでいるような数字になっていますが、もちろんアクセルOFFで走っている状態です。
動画では撮れなかったんですが、この時の瞬間燃費は、EVの時の99km/Lから22km/Lに落ちてしまうんです。もちろんブレーキの踏み方などによっても瞬間燃費は変化しますが、確実に燃費は悪化します。
満充電になるとエンジンブレーキは弱い、燃費は悪化といいことがありません。
Sモードにするとさらにエンジン回転数があがって、エンブレは効く
充電が満タンではない時にSモードにすると回生ブレーキが強くききますが、満充電状態の時にSモードにモードにするとエンジンの回転数をあげてエンジンブレーキをかけようとします。
実際にSモードにすると、エンジンの回転数が2400回転まであがり、速度の上昇を抑えてくれますが、回生ブレーキの時と比べるとブレーキ感は弱いです。
満充電の時は、ブレーキを踏んでもディスクブレーキで減速していく
オデッセイハイブリッドは、ブレーキを踏んでも基本的には回生ブレーキで速度を落としていきますが、満充電状態になるとフットブレーキも回生ブレーキではなく、ディスクブレーキを使った従来どおりの減速になります。
ディーラーで満充電状態の時のブレーキのことを確認したところ、回生ブレーキで電気を作っても電気の行き場所がなくなるから満充電になったら、ディスクブレーキで減速していますとのことでした。でも細かい制御のことはわからないと…。
ディスクブレーキで減速しているということは、ブレーキを踏み続けると、熱を持って、制動力が落ちるフェード現象などを起こす可能性があるから長い下り坂を降りる場合は注意が必要ですね。
実際に満充電状態で下り坂をオデッセイハイブリッドで降りた映像
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長い下り坂があるのを知っていたら、事前にバッテリーの充電を減らしておく
一般道で長い下り坂があることを知っていたら、下り坂に入る前にバッテリーを減らしておくのも1つの方法です。
EVモードにしてゆっくり走れば、エンジンをかけずにバッテリーを消費させることができます。ただし、経験的にバッテリーの残量が2メモリになると、エンジンがかかって充電をするので注意が必要。
バッテリーを減らしておくと、下り坂で回生ブレーキを効かせながら降りることができるし、余計な燃料消費も避けることができます。
でも、下り坂が長ければ満充電状態を避けることはできないと思いますけどね…。その時は燃費が悪くてもSモードにしてエンジンブレーキを効かせるようにするしかないですね。
細かいことは気にしなくても普通に走ることはできますが、少しでも燃費を伸ばしたい!って思うと、オデッセイハイブリッドの特性に合わせた乗り方が必要です。
ハイブリッド=燃費って考えるから神経質になりすぎるのかもしれませんね(笑)